人並みになりたい

ただただ思いついたことを書く。失恋しがちな社畜の記録。

アルコールと憂鬱

失恋した次の日は、不思議なことにすこぶる肌の調子がいい。

楽しくなって、つい化粧に時間をかけた今朝。

肌の調子は良くても、仕事の調子は相変わらずである。

むしろ、仕事の調子は過去最悪に限りなく近いものであった。

ここに書くことで自己嫌悪が悪化の一途をたどる気しかしないので、詳細は割愛する。

 

 

 

最近笑わないことが増えたなとふと考えた。

その原因はなんとなくわかっている。

時間とは早いもので、マザコン糞野郎と別れてから早2年が経とうとしている。

ザコン糞野郎と別れてから、毎日酒を飲むようになった。

現代日本が如何に虚無であるかをそのまま形にしたような酒、そう、ストロングゼロ

イライラしながら飲んだその酒は、一気に私の思考に靄をかけてくれた。

あらゆる不安や怒り、悲しみが、その時だけは忘れられたのだ。

そこから毎日酒で現実から逃げるようになるのには、時間はかからなかった。

最初は350ml缶で満足していたのだが、次第に耐性がついていき、500ml缶を飲まないと落ち着かなくなった。

次の日が仕事であろうがなかろうが、毎日必ず酒を飲む。休肝日などはない。

アルコールが回ってぼんやりとした頭で布団に入り、そのまま浅い眠りにつく。

酩酊状態のまま布団に入り眠った後、目覚めて待っているのは恐ろしい現実だ。

その落差に、朝から打ちのめされて仕事に行く。

かろうじて、弁当を詰めて化粧をすることで「まだ私は大丈夫」と根拠なく自身に言い聞かせていた。

それができなくなったら終わりだ、という、最低ラインを常に心に示し続けて、今日も下だけ見て生きている。

 

 

酒を飲むようになる前の自分に戻りたい。

月に一回程度の飲み会で飲む生ビールで満足して笑っていたころの自分が、とてつもなくできた人間に思える。

日々堕落していく今の私を、当時の私が見たらなんと言うだろうか。

 

酒を毎日飲むようになってから、確実に私の心は穏やかではなくなっていっている。

怒りの沸点がとてつもなく下がった。

仕事中イライラすることが増えた。

本当はこんなにイライラしたいわけではないし、穏やかに仕事をしたい。

極めつけに、飲酒量が増えるにしたがって、イライラすることが増えただけではなく、嬉しい、楽しいといったプラスの感情の表現がどんどんできなくなってきていることに、なんとなく気づき始めた。

家に帰ってからも、ただ黙々と酒の缶を傾ける。安いアルコール臭が鼻から抜けるのが不快であるのに、思考がマヒしていく感覚がとてつもなく気分が良い。だからこの安酒がやめられないのだ。

明らかに笑顔が減った。自己嫌悪に陥ることが増えた。

この2年以上に及ぶ長い長い長い自己嫌悪の原因が明白となっているにも関わらず、私は酒をやめられないのだ。

 

 

 

ちなみにまだ今日は酒を飲んでいない。

このままパソコンを閉じ、布団に入ることができたら、何かが変わるだろうか。

 

少しでも早く人並みに戻って、2年前のことと昨日のことを、いい思い出だと笑って言える日が、一日でも早く来ることを願わずにはいられない。